私は高校1年生の頃から私立の医学部を志していました。3年間の苦学を経て、私立医大を受験しましたが、全く歯が立たず、一次合格すらできませんでした。
浪人をすることが決定したとき、私が決心したことは、「絶対に1年で決める」ということです。可能性を高める為の最大限の努力を惜しまないという決意の下、目標を確実に実現させるべく、私は富士学院を予備校に選びました。
卒業式を終えたその足で特急に乗り、3月2日から学院での生活が始まりました。私はすぐさま、自分の無学さを痛感しました。私の当時の学力は、偏差値では英語55くらいありましたが、化学50前後、数学は30前半、生物に至っては25程度でした。私は高校の時分、勉強量だけは誰にも負けないくらいやっていました。しかし、結果としてこのように、全く報われませんでした。やり方が悪いのは自明でした。
春期を経てゼミに入ったとき、私自身、自己変容しつつあったのですが、まだ自覚が足りなかったのでしょう。最初の生物の授業で、これ以上ないほど痛烈な指摘を受けました。過去の自分とそのやり方を全否定され、高校生活で一度も泣かなかった私がティッシュの山が出来るほど涙を流しました。しかし、今から思うとその涙の中に感謝の気持ちも含まれていたように思います。自分と向き合ってくれることに、私は有難みを感じてもいました。
私は今までの人生で、これ程までに私自身に本気で向き合って下さった先生方に出会ったことはありません。また、これ程までに自分自身を変えられる環境も知りません。淡々とした勉強の日々は、辛く、苦しく、面白味に欠けます。しかし、人生を豊かに有意義にする手段、そして目的として医師を志すのであれば、富士学院は至高の環境であると確約します。高い志と強い意志を持って富士学院に足を運んでほしいと思います。