産業医科大学合格
一般選抜
T・K君
富士ゼミ生
清風高校
もっと早くに富士学院の存在を知っていたらと後悔したと同時に、富士学院と出会えて良かったと心底思いました。
私は、五年という長い浪人期間を経て産業医科大学医学部に入学しました。現役、一浪時代は自分の実力もわからずに、高校の先生に言われた通り、国公立の医学部だけを受けては不合格という結果だけが残りました。このままでは良くないと思い、周りに合わせて私立を受けた二浪目。私立ならいけるだろうとなめてかかったものの、国公立とは違うクセのある問題に自分の無力さを感じ、不合格でした。しかし、一次通過だけはするせいで「あと少し、あと少しだけ努力すれば合格できる」という藁にもすがる気持ちで、三、四浪目はお金の兼ね合いもあり、自宅浪人という選択肢を選びました。確かに、宅浪をした結果、三浪目は成績がグンと伸びました。それは、今まで塾のカリキュラムに任せて、自分で何かを見つけようとしない指示待ち人間であった自分が、自主性を持って勉強するという環境を作り出せた結果だからです。しかしそれでも成績は合格を勝ち取るには足りず、気持ちも一年しか持たせることができませんでした。
四浪目、自分でも気づかないうちに軽いうつ状態のまま机に向かうだけの生活が十一月まで続きました。焦り出して勉強を始めましたが、その年は過去最も共通テストが難しい年で、あまり勉強をしていない私はモロに影響を受けました。それでも何とか産業医科大学の一次試験を通過した私は、国公立入試の当日、したことのなかった小論文の対策をするために富士学院に電話をかけました。これが私と富士学院の初めての出会いです。私が宅浪であると聞いた校舎長は、間髪入れずに「国公立が終わって大阪に帰ってきたら、すぐに富士学院に来なさい。受験が終わるまで自習室も質問受けも開放してあげるから」。そう言って私の宅浪という崖っぷちな気持ちを救ってくれました。行ってみると、ゼミ生でもない私に先生方、教務の方々が温かく迎えてくださいました。塾は緊張とストレスが錯綜する場所だと思っていた私は、心地よい環境と親身になってくれる富士学院に、今まで強張っていた肩の荷が降りる気持ちでした。
当時の副校舎長が面接対策で私の歩んできた道を肯定してくれた時の言葉に、私は柄にもなく涙しました。どの科目の先生も、何とかして最後のチャンスをつかみ取れるように私に残っている可能性を伸ばそうとしてくれました。もっと早く富士学院の存在を知れていたら良かったと後悔したと同時に、彼らに出会えて良かったと思えた瞬間でした。そして五浪目、良くも悪くも富士学院に入塾することになりました。受験期のたった二週間で富士学院の良さがたくさん伝わっていたのに、いざ入塾すると、それまで以上に富士学院の良さが伝わりました。チーム会議で科目ごとに自分に足りないところ、自分の強みを先生方が分析して教えてくれました。それを元にどうやって成績を伸ばしていくべきなのか相談していくことで、伸び悩んでいた成績がどんどん伸びていきました。そこでよく言われていたのは「いい方向だけでなく悪い方向でも、君の経験が働いてしまっている。先生の言うやり方を吸収してほしい。我流をやめよう」でした。これは富士学院という先生と生徒の距離が近い環境だからこそできるものだと思いました。また、毎週木曜日の放課後は扇町公園に行って運動して、学友との仲を深めるというリフレッシュタイムがありました。おかげで私立コースの子とも仲良くなれたし、同じ国公立コースの子達との仲ももっと深めることができました。本当に良い友人たちに恵まれたこともあり、みんなで集まって勉強会を開いたり、散歩をしながら英単語を出し合ったりと、日常の中にうまく勉強を組み込んだ良い学習環境であったと思いました。行く予定のない私立をたくさん受けることは、お金もかかるし時間と疲労もかかるという理由でこれまで避けてきたし、富士学院で提案された時も嫌だと言いました。しかし担任の先生の考えでは「この私立受験は保険のためじゃない。現段階で、自分がどのレベルに位置できているかの確認と、限りなく本番に近い実践練習を積むことで本当に力を出したい時に力を出せるように感覚を研ぎすませるためのもの。」その考えをスッと受け入れることはできませんでしたが、この先生のことなら信じられると思ったため、複数の私立受験をすることにしました。おかげで受けた大学のほとんどに受かることができ、実際に二番目に行きたい大学に受かることができました。結局一番行きたかった国公立は点数こそ足りていましたが、恐らく多浪が理由で落ちたと思います。富士学院は本人の意見や気持ちを汲んでくれるめずらしい塾です。だからこそ先生方の言葉に一度でいいから耳を傾けることが大事です。意見を突っぱねてしまったから、もっといい大学に行けたはずの子や、もう一年浪人をしなくても良かった子もいます。一度偏見を捨てて話を聞いてみてください。
最後になりますが、富士学院のおかげで次のステップに進むことができました。本当にありがとうございます。