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私が富士学院を選んだのは、大手予備校よりも医学部専門予備校の方がより効率的に学習できると考えたからだ。医学部専門予備校の中でも富士学院には私の母校から多くの先輩方が入校し、合格を勝ち取っていたので、富士学院に対する信頼もあった。
実際に入校してみると、私の想像以上に富士学院には受験に対する環境や設備が整っていて驚かされた。とりわけ、生徒に対する講師陣の真摯な態度には大変感動し、ここでならきっと合格を勝ち取れるという気持ちになった。しかし、現役時代にひたすら部活に打ち込んでいた自分にとって医学部の壁は高く、1年で合格を勝ち取ることはできなかった。そして、2年目を迎えるにあたり、もう1年、富士学院で頑張ることに決めた。それは、入学当初に感じた講師陣の魅力がどうしても忘れられなかったからである。
2浪目が始まる時に、私が心掛けたのは「誰よりも早く登校し、誰よりも遅く下校する」ということである。これによって自習時間の量を増やすことができた。正直、私はあまり自習時間というものが好きではなかった。自習時間は、新しい知識を学べる授業の時間とは違い、自分と向き合いながら学習するため、自分を律し、ひたすら反復練習をする時間だった。それ故、私にはまるで地味なディフェンス練習をさせられているような時間となっていた。しかし、今振り返れば受験も試合も同じで、最後はいかに反復練習をしたかで勝負が決まるということが体験できた。
富士学院の生活では、平日、土日も含め自習時間を確保できる。高い志を持ち、自分を律し、この自習時間を最大限に利用できたことが、私の一番の勝因だと思う。私は自習を制する者が受験を制すると信じている。最後に私は浪人生活を通して、自分はたくさんの人々に支えられていたことを知った。私は、その全ての人に感謝し、これからの医学の途に精進していこうと思う。
