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私は7年かかって医学部合格を手にした。この年月で勉強以外にも大切な事を色々と学んだと思う。高校時代はあまり勉強しておらず、富士学院に入ってから始めた状態であったので、最初は100分授業も辛かった事を覚えている。4年目を迎える時に東日本大震災が起き、大変な被害に胸を痛めると共に自分の無力さを感じ、また医師不足が報道される中で、私の地元である天草の僻地医療を思い出した。一年でも早く医師になり、天草の方々のお役にたちたい!と心底決意した時であった。気が合う友達と一緒に頑張ってきたのが一番の富士学院での思い出である。良い意味で競い合いながら、ただの仲良しではなく、本当に良い関係を築けたと思う。彼らとはこれからも長い付き合いになると思う。
今年で一番変わったなと思えるところは、勉強面では特に数学の整備ができたと思っている。「こういう感じで解くんだな」と感覚的に解いていた反省から、先生から言われる通りに、少しずつ考えて解くように常に意識を持ち続けた。その結果、数学は解いていく感覚が変わるようになれたのが合格の要因だった。生活面ではランニングやストレッチを毎晩続けていたので、心と体がバランスを保つ事ができたと思う。
富士学院は質問がしやすい環境であるが、ここ1〜2年は自分の力で解けるとこまで解き切った上で、その先のわからないところを聞くという、最初から丸投げで聞くのではなく、本当の意味での質問が出来るように意識していた。そうする事により、考える習慣は当然ついたし、自分の限界点が今まで以上に先生に伝わったと感じる。今までの受験は、何人受かって何人落ちるという競争だったが、医学部に入ってからは自分がどれだけ点数を取るかという、自分自身の点数との勝負になる。進級は当然だが、CBTや国試に立ち向かっていきたい。それも楽しく勉強ができるようになりたい。勉強の必要性を学んだ7年間。今からも決して忘れず、しっかり胸に抱いて大学6年間勉強していきたい。
自分は時間かかってやっと合格を手にしたが、最初の頃の自分の成績と比べたら皆さんは段違いに良い成績と取ってると思う。自分が行けたんだから頑張れば皆さんもきっと合格できると思う。合格出来た原因のほとんどが自分の実力ではなく、先生達が教えてくれたこと、富士の職員の皆さんが色々サポートしてくれたからである。自分にとっての勉強のリズムや内容や環境を色々考えてくれて、熱心に勉強も教えてもらい、感謝で一杯である。一日も早くドクターになって、患者さんに尽して、富士学院の先生方や職員の皆さんに恩返ししていく決意である。