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高校卒業時は医学部受験など頭になく、なるようにしかならないと考えていた。しかし、どこかで医学部というものに未練があったのか、浪人という選択をした。最初の二年は大手の予備校に行っていたが、なんとかなるだろうという考え方が抜けず、勉強が手につかなかったため、ほとんど得るものがなかった。このままではいけないなと思っていた頃に、母に勧められるまま富士学院の見学に行った。
富士学院は少人数での授業なので、学習していくために必要な環境が揃っていた。講師の方々は、常に全力で本気で私達の事を考えてくれるので、今何が足りてないかを気付かせてくれることは、私にとって大きなプラスになった。
富士学院を二年間続ける事が出来たのは、家族の支えや富士学院の講師、教務の方々の支えはもちろんだが、私の中では「何とかなるだろう」という考えでは何ともならない事に気付くことが出来たからだと思う。本気で自分の将来を決めるのは勇気がいるし、一人では限界がある。その気持ちを受け止める力を持っているのが富士学院だった。結果がすべてなので求められるものの重さに苦しんだ時期もあったが、それを乗り越えたときに感じたことは、苦しんでいたのが自分だけではなかったこと、色々な人の支えがあったこと、一つ一つの結果が自分の支えになる事だった。